コラム

【スタートアップ用語解説】インキュベーターとアクセラレーターの違いとは?

自身が生み出したイノベーションを世に送り出すには、ある程度の資金と経営ノウハウが必要です。その手段としてVCから資金を調達する方法が一般的でしたが、昨今のIT企業の革新的な働きから投資・出資するVCにも変化が出てきました。

スタートアップに対する出資や投資に関する記事に最近「インキュベーター」や「アクセラレーター」という単語を良く出てきます。それぞれ出資や投資をする企業や団体のことですが、その違いはどこにあるのでしょうか。簡易的な説明にはなりますが以下ご参考にしていただければ幸いです。


インキュベーター

【いんきゅべーたー】incubator


もともとは卵を孵化させる機械の意味から、起業まもないベンチャー企業や、スタートアップに対し起業と成長を支援する団体のことをインキュベーターと呼ぶようになりました。

インキュベーターはより若い段階にあるスタートアップや起業まもない会社を対象にしており、資金の援助のみならず、作業スペースの提供や事務・経理といった経営指導など多岐に渡ってサポートをします。特に期間は設けておらずより良いサービスが生まれる為に環境を整えることを重視しています。

VCは、成長が見込めるスタートアップを探し出し資金援助を行いますが、インキュベーターは良いスタートアップを自分たちで育て、若い彼らが失敗しないように成功への手助けをします。それによって沢山の収益を得られる低いシードスタートアップの成功率を上げようという狙いがあります。

産まれて間もないイノベーションをより重視している為、政府機関や大企業などが積極的に出資や運営を行っているケースもあります。


アクセラレーター

【あくせられーたー】Accelerator


「加速者」という意味から、既にある企業の事業を爆発的に成長・加速させるために必要な資金投資やサポートをする働きのことを意味します。インキュベータと行っていることは大差ありませんが、アクセラレーターはビジネスの拡大を焦点に当てているので、成長し始めたばかりの企業に対して行う支援になります。

インキュベーターとの違いは、アクセラレーターは短期的なスケジュールプログラムを設け、選考を通過したスタートアップに対して資金や環境を用意したり、事業のノウハウを指導することでビジネスを短期的に拡大することを目指しています。

また、アクセラレーターは投資家としては、VCと比較すると投資額が少額なため、投資目的というより彼らの生長を積極的にサポートすることに力を入れていることも特徴の一つです。

最後に、日本におけるインキュベーター・アクセラレーターは徐々に数を増やしています。そのスピードを上回る勢いで起業家の数も増加しています。投資や出資を行う企業団体にとってその中から勢いのある企業やスタートアップを見つけ出すのはやはり簡単なことではありませんよね。双方winwinな関係で成長するためには、投資を受ける起業やスタートアップも、どちらのサポートがベストなのかをじっくり吟味してから選択した方がよさそうです。